今回で3回目に成る自分史・・・ 少年のころの話が続く。 全く勉強などしないガキ! 日曜日の午前中は前回まで書いたように何かと忙しい? ハッハ・・・
平日の夕方や日曜の午後に良くやったのが魚釣りだ。 山奥の集落での魚釣りと言えば、川がメインだが、なぜか大きな沼が近くに3か所も有ったんだよね~・・・・・
その沼だけども、なんでだろう? 少し山に入った所に有った。 という事は住んでる周辺よりも小高いところだ。 なんでだろうか? 水道用の貯水池かな?
その辺は良く分からない・・・ 釣竿はどうやって作ったか覚えてないが、手元が直径2センチほどで長さは3mほども有っただろうか・・・ 道糸はテグス・・・
なぜか、家にはその糸やら、針がいつも有ったので おやじからもらう・・・ エサはミミズしかない。 当時は牛を飼ってる家が沢山あったので 堆肥のある家へ行って
自分で掘ってミミズをもらってくる。 さて!まずは沼・・・山に入って沼を目指す・・・ちょうど夏場なんかは水が減っていて最高に良い。 行くとほとんど入れ食いだ。
バケツ一杯に釣って来る。 釣れるのはフナがほとんどで大きい物では25センチほど、へたをするとエサなど付けないで引っかかる事もある。 ハハハ 2時間ほどでバケツが満杯だ。
これを食べたかどうかは? 覚えていないなぁ~・・・ ハハハ 煮て食べたかも知れないなぁ・・・・・ 毎回沼ばかりでは面白くないので ときには川へ行く。
川の場合もエサはミミズばかり・・・・・ 川の場合はポイントが変わる。 水が濁ってる時、澄んでる時にはどこにするか、また、釣れない時には移動すると言う事になる。
川で良く釣ったのは、ナマズにガマズ、ウグイ(秋田ではヒゴロともいう)など。 ごくまれにヤツメウナギをつかまえる。 川魚は良く食べたねぇ~水はきれいだからうまかった。
ナマズやヤツメうなぎは 超~うまかった記憶が有るが、今は食えない・・・・・ さすがのおやじでも川の匂いで食えないな・・・・・ハハハ おやじも贅沢に成ったものだ。ハハハ
あとは真夏の カジカ・・・・・ 箱メガネとヤス(モリと言うかどうか?) 箱メガネとは 25センチ角ほどの木箱の底に板の代わりにガラスがはまってて、水につけると
ものすごくよく川底が見える。 カジカは深さ20~30センチほどの少し流れの速い所に潜んでいる。 のぞきながら グサっ!と、刺す訳だ。 小一時間で30匹程度は取れる。
これは、持ち帰って塩焼きで食べたような? ハハハ あとは、夜のマス取り? ハハハ 釣りではないのだ。 我が家はなぜか代々川船が有って、長さ20mほどの木製の船だ。
前も後ろも区別のない船で、どっちでも行ける。 その船にカンテラ?(当時はガス灯と言った)つけて夜中の漁だ。 さすがにこれは子供にゃ出来ん。
父と父の弟(おじさん)が漁に出る時は、一緒について行く・・・ 穏やかな日を選んで。 こぐのは一本竿のような物で、片方がとんがっていて、片方は大きなヤス(モリ?)
船をこぎながら、マスが見えた瞬間にグザッ!と刺すのだ。 良い日に当たるとすごい! 一晩でマスを20本以上という日も有る。 当然ながらオス、メスある。
沢山取れると、家に帰って即座にさばき、身は塩漬けにし、筋子も塩漬け! 頃合いを見て数日後に家族で食べるんだが、あぶらが乗っててものすごくうまい。
毎年味わう川の恵みだった。 あの見えた瞬間をとらえて グサッ!と突き刺し直後に船中へ・・・ バタバタバタバタ言うと ガツン!と頭を叩いたあとに〆る。
どちらかというと、父よりもおじさん技がすごかった・・・・・ しかし、二人居ないと出来ない名コンビだったなぁ~・・・・・ あのマスの味、筋子の味 今でも覚えてる。
ところが、今は食えないなぁ~・・・川の匂いで・・・・・ おやじも退化しちゃったよ・・・ ハハハ 一晩でおおむね10本前後! 20本超えた時はすごかったねぇ~・・・
夏の終わりごろから今度は、アユだ。 少年は友釣りはやらない! 少年にとってはおもしろくないし、当時はそんな竿も持ってないし、貧乏で買えないんだよね? ハハハ
有るのは竹の竿・・・ これはすごいよ! 小学6年ぐらいから始めたと記憶してるが、手元の太さが3センチ~3.5センチほど有って、長さは5~6mほどだ。
何せ、家の二階の屋根に届くほどの長さだったから・・・ テグス(道糸)はたぶん10号ぐらい・・・ そこに針を20本ほどつける。 今でいうコロガシ(がら掛け)釣法だ。
少年には重いが、何せ人間の本能だ。 ハハハ・・竿を担いで川へ向かう。 当時のコロガシは夜がメイン。 学校から帰ると、もう~外に竿が立ってる。
針を点検して、夕方日が沈む前に出かける。 出かけると言っても川まで10分程度・・・ 例の船に乗る。 いつもいたずらしてたので、慣れたものでゆうゆうとこぐ。
実は、夜はいつも友達と行くが、一番良いポイントにいかりを下ろす。 さあ~始まる・・・ 9月10日前後から始まるアユのころがし(がら掛け) これがまた超~楽しい。
多い時には一晩で200匹以上は釣れる。 一晩と言っても、翌日にまた学校が有る訳で、10時前には帰る・・・・・ 持ち帰った後の処理は おふくろに任せる。
記憶では確か?10月末ごろまで漁は続く。最も雨の日は行かないけど・・・家でうずうずしてたか? ハハハ とにかく毎日川へ行ってた。 ハハハ
そのおふくろに任せるのは訳が有った。 きれいに洗って大きさをそろえて、だし(売る為に並べる木箱)に並べて、翌朝!おふくろが隣町やら順番に行商に行くのだ。
良く分からないが、売り先は料亭やら、旅館やら・・・・・ 食堂も有っただろうし・・・ もちろん一般家庭も有っただろうし・・・・・
今だから言えるのだが、実はこのアユが貴重な現金収入にも成って、いわば家計の足しにしていたのだ。 大漁の日には 父も母も嬉しそうな顔をする。
これが無いとやはり少年のこずかいも無いという事になる。 ハハハハ しかし、少年はお金よりも夜の漁が楽しくてしょうがなかった。 船に乗れるし・・・・・
こうして、とにかく勉強などしない! 毎晩出かけたものだ。 ハハハ アユも沢山食べたねぇ~・・・ 落ちアユはデカイし、うまいのだが、これまた今は食えない。ハハハ
どうして食えなくなったのかなぁ~と不思議・・・・・ ハハハ こうして、アユ漁は中学卒業まで続いたようだ。 ハハハ
もう一つ有る。この近くの川は数年に一度はあふれる・・・床上浸水は何度も有る。 そのあふれそうに成る前の時がねらい目の・・・・・・・
いつもは川幅40~50m程度だが、あふれそうになるってえと、200m超える。その直前100mごろに船を出すんだ。 これはかなり危険で深さが10m超えるし、流れも超~早い。
少年は無理! 父と父の弟(おじさん)について行く・・・ なにをするか??? ハハハ 今だから言える。 流れてくる物を拾うのだ。 家業が家具・建具などの指物師。
そう・・・・・ 上流から流れてくる丸太を拾うのだ。 ハハハ 色々な木が流れてくるが、一番多いのは言わずと知れた秋田だ。 杉が多い、今だから言える・・・・・
実は、この洪水も楽しみのような物だ。 昨今は被害に遭って大変な思いをされている人が多いけども、山奥の少年はこの洪水も楽しむのだ。 洪水直前の川・・・・・
そこに船を出す!言うなれば、ジェットコースターに乗ってるような感覚だよ。 恐怖と楽しみと・・・・その拾った木を使えるところだけ使う・・・・・・
流れて海に出たらどうにも成らないように思うけどどうだろ? さらに、洪水が終わった後も仕事が有る。枯れ木を拾って冬の燃料にするのだ。 こうして年中~楽しむ。
今回も、かなり省略しながらつづってみましたが・・・ ハハハ 次回は何だろう・・・・・・ やはりまた山奥の少年かなぁ~?