ホームページのどこかに紹介されてますが、これは天然秋田杉の一枚板! もう~20年近い以前に納品した物。
このサイズに成ると、とうてい機械装置では仕上げが出来ない! 全てが手作業で、最後には必ず手かんなで仕上げる。
製材された表面を最初は電気がんな(電動工具)で荒削りするが、この時には大きな電気がんなでは うまく行かない。
職人さんによっては方法が色々とあると思うけども、田舎の家具屋のおやじは、電気がんなでも一番小さなものを使う。
小さいほうが、手際よく出来て早い。 ところが小さいと一度に削る量がほんの少しだが、それがまた非常に良い。
荒削りだからと言って ガンガンと削ってはいけない! 少しづつ少しづつ仕上げて行くのが良い。
それが終わると今度は、手がんなでの荒削りと成る。 この手がんなでの荒削り・・・しいて言えば中仕上げのような物だ。
そして最後に仕上げかんなできれいに仕上げて、最後には超仕上げかんなで仕上げる。 これで終了と思いきや?ハハハ
塗装を施す場合には、今度は紙ヤスリ? サンドペーパーにてこする訳だが、 これを素地調整と言う。
これは材によりペーパーの番手が違う。 杉の場合は240番から初めて、320番!最後は400番で素地調整完了と成る。
これでやっと!塗装工程に入る・・・・・ 何度も何度も塗り重ねる・・・・・写真はウレタンクリヤー仕上げだ。
通常のウレタンクリヤーとは違って、これは通称~座卓用のクリヤーだ。 肉厚に塗装出来る仕上げ用だ。
20年ぐらい前までは、一年に3~4台も」受注が有り、材料を僕の生家のある秋田まで直接製材所に買い付けに行ったものだ。
相場がどうだこうだと言いながら、製材屋のおやじとのやり取りがまた面白かったねぇ~・・・色んな製材屋さんへ行った。
木目により値段も違うし、大きさにもよる。 僕が買い付けに行った製材屋さんは3社有るけど、今はもう~廃業してしまった。
それほど需要も無く成ったし、当の天然秋田杉の大きいのが無く成りつつ有ると言う現実もあるかも知れないし・・・
写真の物は、長さ約2m 幅約1m 天厚90㎜ 価値の分かる人は分かるけども、全く分からん人は?・・・10万ぐらいか?
などという・・・・・ 思わずハハハハハ・・・・・まあ~そんなもんだよ!と、ごまかしておく。
実際に、このご時世でどうかなあ~・・・ 天板の材を仕入れると、たぶん?20万~30万??? ハハハハ
この材はそうでも無かったが、もっともっと良い物は削ってると ケヤキと似た香りがする。 材は杉でもケヤキの香りだ。
本当に良い物は香りまで違うという事だね。 これは、料理でもそうだと思うけども香りがもう~違うんだよね!
実はそのケヤキも材により香りが違う・・・ 本当に良いケヤキはチーク材の香りが漂う・・・ これマジよ・・・
この様に、同じ素材でも 良い物はワンランク上の素材の香りがする場合もある! これはあれだね? 漁師のような物だね?
ハハハハ・・・・・ 漁師だけが食べれる魚! 漁師しか食べられない魚ってのがあるでしょう!? 漁師の特権かな・・・